繋がった富士山の光景
4月10日の初出勤は信じられないくらいの気持ちいい快晴。
7日にこちらに来てからずっと雨や曇りで遠くの山は何一つ見えなかったのに、この日は待ちに待った快晴も快晴!
レインボーラインを朝走ると右にアルプス連峰、左に八ヶ岳連峰、前方右には大きな富士山がくっきりとこんな間近に見える!!!
まるで私の船出を祝福してくれているかのよう笑!
運転しながらもう四方八方きょろきょろしながら走るもんだから危うく歩道を外れそうになること何度か。
美しすぎる!!!!
これこれ、この景色がずっと見たかったの!!!!
これから毎日この景色を眺めながら通勤できるんだ~って思ったらなんて贅沢!!
それで、気がついた。
何年も前に長野のお庭のメンテナンスのお手伝いに入らせてもらった帰りのこと。
その日は一日草取りをしていたので、一人で庭の草むらに入り込んでほぼ一日土と植物と向き合って無心になっていた。
ほとんど瞑想している状態に近いほど気持ちのいい作業だった。
ああ、こんな場所でこんな生活毎日できたらなあ、と疲労感はあるけれどとても清々しく浄化された感満載で高速に乗ると、しばらくして突然目の前に富士山が見えた。
走り慣れたいつもの道なのに富士山なんて今まで一度も見たことなんてなかったから最初びっくりしたけれど、ああこの道本当は富士山が見えていたんだ、今まで何で気がつかなかったんだろう、と素直に思った。
その姿は7月だというのに頭に雪をのっけて御殿場とかで見えるくらいの立派な大きさで、あまりにも大きくて真っ白できれいだから写真に撮りたくて思わず携帯に手を伸ばしたけれど、さすがに高速、思いとどまった。
しばらく道なりに正面だった富士山が右に行ったり左に行ったりしながらそのうち見えなくなってしまって、ああ、きれいだったな~と幸せな気分。
で、家に帰ってからふとやっぱり疑問が湧いてきて地図を調べてみた。
そうしたら私が富士山を見た場所からはまず真正面に富士山は見えないということ、見えてもあんなに大きく見えるはずがない距離ということが分かった。
え、じゃああれはなんだったんだろう???と色々考えた結果、私の気持ちがその日とてもいい状態になっていたので次元が飛んじゃって見えたのかな、という結論に達した。
うん、それはそれでいいんだ。
美しいものを見せてもらったし感謝しかなかったし。
それから数年後、八ヶ岳のストリートビューを見て移住シュミレーションをしたりして楽しんでいた私は、現地の観光サイトを見ていた時にきれいな現地の写真が掲載されている中に大きな富士山の写真を見つけた。
その瞬間、あれ、もしかしたらあの時見た景色はこれからここに住んだ時に実際見ることになる光景だったんじゃないかしら、そう思ったんだ。
それからさらに1年余り。
今朝この景色を見た時に、あの時の富士山が重なって見えた。
あっ、この富士山だったんだ!!
勝手にそう思った笑。
もう何年も前から私はここに来ることが決まっていたんだな、と思った。
想像したことは全て平行世界のどこかに存在していると言われるけど、本当に存在していた!
そこに行こうとする意志さえあれば自然と物事は動くんだな。
またそれを実感した日。