干し柿をつくる
レストラン売店での研修が終わり、今はホテルでの研修が始まって早2か月。
それまでは大勢のお客様を相手にレジを高速で打ちまくる毎日だったけれど、ホテルでは宿泊とレストランのお客様を相手にそれまでとは全く違った接客を学んでいる。
小さなホテルなので、厨房の手伝いから食器の並べ方、料理やワインの知識、暖炉の火の付け方、ホテル宿泊のお客様のご案内、送迎とすべてのお仕事に関わることができて、学ぶことが沢山増えてとっても楽しい!
もともと人をどれだけ快適に心地よくもてなすことができるかということを勉強したくて、(それはこれから私がしたいと思っていることにとても必要なスキルだと思っているので)八ヶ岳に転職するとしたらホテルでの仕事がいいかなあと考えていた。
だからそういった点では今の職場は総合的に学べる場として最適だった。
日々新しい発見と驚きで常にテンション高め笑。
そんなこんなな11月に入ったある日、突然今日これから柿を取りに行くぞと上司に言われ、甲府方面まで軽トラを飛ばして柿取りへ行くことに。
毎年ホテルでは干し柿を作っていて、翌年のクリスマスにその干し柿を生地に練り込んだケーキを作っているんだ。
でも職場周辺は標高が高いのであまり柿の木がないらしい。
ので、毎回下の方に住んでいる方のお庭になっている柿をいただきに行くのだそう。
今年は新規開拓した新しいお宅の柿の木を目当てに高速に乗り1時間半も軽トラをとばした。
なぜ干し柿には渋柿じゃないといけないのか調べてみたら、渋柿の中に含まれる渋みの元タンニンが干しているうちに乾いて渋みを感じなくなって、ついでに水分が抜けることで糖度がとっても高くなってくるんだって。
渋柿は甘柿の4倍の甘さとかになるのだそう。
ついでに渋柿と甘柿の違いは、渋柿は縦に楕円型をしていて、甘柿はまあるい通常お店に並んでいる形をしている。
と、全部今回知ったことばかり笑。
普通の民家のお庭に大量になっている柿を上司と一緒に高枝ばさみを使ってどんどん取っていくのだけれど、こちらの柿は皆サイズが大きくてびっくりする。
ああ、果実の収穫って楽しいわ~♪
別にそんなに柿が好きなわけではないけれど、そんなことはどうでもいいのよ、楽しければ笑。
カゴがすぐに一杯になって大量収穫♪♪
でもそれから何度かまた頂ける他の柿の木のお宅を見つけては軽トラを飛ばすことになるのだけれど笑。
柿の木1本だけではケーキ作りには足りないのね。
収穫した柿は皮をむいてアルコールに浸けた後、ヘタに糸をくくりつけてレストラン軒下へ吊るされていく。
最終的に吊るした柿の数はざっと約600個!!
この柿を全部吊るし終えた頃、周囲の山々に雪がかぶるようになって気温が氷点下になる日が増えてきた。
車のフロントガラスに朝霜が降りることもしばしば。
11月半ばにはタイヤを冬用のものに履き替えた。
広いお庭は切り戻しが全部終わってガーデナーさんの今期のお仕事も終了。
今日は山から風に乗って雪がたくさん舞ってきた。
もうすぐ初めて経験する八ヶ岳の冬が来る!