nonohana-komichi

私を幸せにしてくれるもの

大宮八幡宮の長老たち

 

2月11日㈯

 

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ここは杉並区にある大宮八幡宮

善福寺川沿いにあるこの大きな神社は、つい1年半前まで住んでいたアパートから歩いて3分の所にあったので、いつも大変お世話になっていた所。

神社一帯が大きな樹々に守られていて、鳥居をくぐり緑のトンネルの参道をゆっくりと深呼吸しながら歩くのが大好きだった。

気がいいのか行くといつも自分のエネルギーが浄化されていくようで、特に朝早くはいつまででもいたいと思ってしまうくらい本当に気持ちが良かった。

だから何もなくてもしょっちゅうお参りに行っていたし、また何かある時にも必ずと言っていいほど伺っていた。

そこで私は時々八ヶ岳へ行くことを相談して、行くべきタイミングが来た時には正しい選択ができるように助けてください、とお願いもしていた。

 

東上線に引っ越してからは一度も伺っていなくて、でも春に向こうへ行く前にきちんとご挨拶に行きたいなとずっと気になっていたら、この週末に吉祥寺で友人と会うことになったので、早目に家を出て行きがけに途中下車して寄って行くことにした。

・・・んだけど笑、朝起きられなくて(だって昨晩お店遅番だったから、しかも午前中にダイエットヨガコースを受けてきたら想像以上にきつくて足の筋肉ぷるぷるすぎて階段降りられないくらいへろへろになりながら職場に行ってその日は半年に一度の棚卸の日でなんだかいつもと違うペースで過ごしてしまったら疲労感半端なくて朝眠くて眠くて筋肉痛もあってしんどくて起きるのが辛くて)予定より出るのが遅くなってしまった、んだ。

ちなみに職場は植物屋さん。

 

1時間予定より出るのが遅くなってしまったけれど、ぎりぎり立ち寄れる時間はあった。 

永福町駅に久しぶりに降り立つ。 

井の頭通りに出て信号を渡り、あとは早足で住宅街を真っ直ぐ北へ。

2年前まで住んでいたアパートの前を通り過ぎ、ああ、お布団が干してある、新しい人が住んでいるんだな~とか、201号室のTさん一家はお父さんのバイクがあるからまだいるみたいだな~なんてちょっと懐かしくなりながら、方南通りに出るともう大宮八幡宮の入り口が見えた。

駅からここまでで8分くらい。

12時に吉祥寺改札に待ち合わせだから、49分の急行に乗れば間に合う。

今は12時7分。

ちょっと時間短いけれど35分には出よう。

 

大きな鳥居を見上げながら笑顔になる。

ああ、嬉しいな。

深呼吸しながら参道を大きな樹々を見上げながら歩いていく。

 

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これは以前朝に撮った写真。

この参道に林立する樹々たちはその立ち姿がとても美しくていつもうっとりしながら歩いてしまう。

きっと彼らの枝先には妖精がいるんじゃないかと思うくらい凛としていて、私は神さまにお参りに伺うよりもどちらかと言うと敷地内にいる彼らに会いに来るという方が正しかったかもしれない。

 

境内入り口では男銀杏、女銀杏と呼ばれる2本の立派なイチョウの木が出迎えてくれた。

1年半ぶりの大宮八幡宮

本殿に真っ直ぐ向かい、お参りしている人の流れがちょうど切れたのでお賽銭箱のど真ん中で手を合わせる。

私はいつも、ここで手を合わせる時はほとんど感謝の言葉しか出なかった。

気持ちのいい朝にお参りをすれば誰でも自然とそんな気持ちになると思う。

「こんな豊かな気持ちでいられることに感謝します」

それからひたすらただ「ありがとうございます」を何十回も繰り返し口の中でつぶやいていた。

この日は八ヶ岳に行くことになった報告とお礼を言って、また感謝の言葉を口の中で何度も繰り返した。

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本殿の右隣には大宮天満宮があるのだけれど、そこに大きなクスノキの林がある。

私はここが一番大好きで、お参りに来ると拝殿よりもこの場所で断然長い時間を過ごしていた。

足を一歩踏み入れると大きな5本のクスノキを中心にして内側が円陣を組んでいるようなぽっかりと空いた空間になっていて、クスノキの懐にくるまれているような感覚になってとにかく心地いい!

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私はこの5本の大きなクスノキを長老たちと呼んで、いつも八ヶ岳のことを相談していた。

時々人がいないのを見計らって裸足になってグランディングをしたりしながら笑、そうして長い間立ったまま瞑想をしてエネルギーをもらっていると、帰る時には本当に気持ちよくて清々しい気持ちになっていた。

この瞑想をしたいがためにできるだけ人の少ない朝早くにお参りをするようにしていたくらいだから。

この日は真昼間で時間もなかったので大きな長老たちの下で八ヶ岳に行くことになったことを報告して、これからも良きアドバイスを頂けるようにとお願いをした。

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時間を見ると27分!

わーあと8分で出られるかしら???

大宮天満宮にお参りをして、名残惜しみながら長老たちの木肌に触れ、大急ぎで本殿の左側へ回るとここには若宮八幡神社・白幡宮と稲荷神社がある。

小さなお社で大きな樹々の裏側に隠れているようにあるのでいつもあまり人気がないけれど、私はこちら側にも大きな樹々が立ち並んでいてそれが好きで必ずお参りをしていた。

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ああでももう33分!

住所と名前を名乗り、あ、でも以前住んでいた所は杉並区うんたらだったんですけど、その時にお世話になっていたんですけど、で八ヶ岳に行くことになったのですが、ありがとうございます、これからもえーとえーと・・・焦りすぎて手を合わせても何を言っているのか自分でもよくわからなくなってきた。

うーんよくない、と思いながらも反省は後でする!と早足に境内を出て、元来た参道を競歩で通り過ぎていく。

わーん、もう少しゆっくり皆とお話したかったのに・・・と上を見上げながらも、しまった35分に出なきゃいけないのは参道入り口だったと気づき、でもすでに時すでに遅しで参道入り口で40分。

振り返ってご挨拶をすると猛ダッシュで走り始める。 

ここに住んでいた時はアパートから駅まで頑張って走って3分だった。

以前住んでいたアパート前まで来てもう49分の急行にはぎり間に合わないことを悟る。

でも待ち合わせには3分遅れてしまうけれど、なんとか50分の各駅に駆け込むことができた。

ああ、間に合った・・・(間に合っていないけど)

ありがとうございます。

ありがとうございます! 

 

この日のランチの相手は前職の同僚たち3人。

もう長い付き合いなので、皆私がずっと自然の方に行きたがっているのを特に具体的に話したことはなかったけれどいつの間にか知っていて、だから今回の転職の話をとても喜んでくれた。

そんな夢みたいなことをとばかにせずに、喜んで応援してくれた。

私はそれが嬉しくて、ありがたくて、少し怖かったりしてる部分を彼らの笑顔が消し去ってくれているようで感謝しか浮かばなかった。

 

ありがとうございます。

ありがとうございます。

 

感謝の一日。