八ヶ岳のお花を売る
これは職場の植物屋で売っている八ヶ岳から届いたドライフラワー。
自分たちの畑で花を栽培してそれを乾燥させドライフラワーにしてから出荷している八ヶ岳の素敵なお花屋さん。
Flowers for Lenaさんという。
実はこのLenaさんのお店、私は一度ガーデナーのNさんに連れて行ってもらったことがある。
八ヶ岳のお庭のメンテナンスのお手伝いに入った時にLenaさんの話になって、私が店で販売したことがあるんですけど知ってますか?と聞いたらNさんが知り合いらしく、じゃあ今日帰りに寄って行こう!となって店まで連れて行ってもらった。
確かおととしの秋だったと思う。
一時Lenaさんのドライフラワーを仕入れていない時期があって、でも大きなドライフラワーの卸屋さんのものよりも断然色がきれいで格が違ったので私はずっと仕入れたいと思っていた。
お店は掘っ立て小屋みたいな(すみません!)素敵な建物で、そこでスタッフの方が数人で作業をしていた。
Nさんが知り合いということで、ありがたいことに普段は見れない乾燥室も見せて頂いたら大量のお花が天井からずらーっと掛かっていて、とてもとても素敵な光景だった!
色をきれいに出すには乾燥が大事ということで秋だというのに扇風機がかかっていたのを覚えている。
そこでNさんが私をそこのオーナーさんに紹介してくださって「八ヶ岳移住希望者です」って。
移住希望者という言葉に少し照れている私に「なんだあ、そうだったのかあ」と言って「うん、こういうことは色んな人に言っておいた方がいいよ」とNさんと一緒に言ってくれた素敵な方だった。
私が勤めている店の名前を言うとご存じで、さっきそこの部長さんから注文の件で電話かかって来たよ、って。
ひ~!びっくり!
私はその植物屋に転職したばかりだったので、移住希望なんて言っちゃって万が一部長にばれたら立場ないというか、なんというか笑・・・
これは内密にお願いします笑と言って帰ったのだけれど。
それからその後私がドライフラワーの発注担当になり、Lenaさんへ再び発注するようになってお店では売れ筋商品になったのでした。
特に人気なのがこの千日紅を中心にまとめたブーケで、すごくいい香りがして身内にも大好評で店頭に出した瞬間から飛ぶように売れていく。
発注しても発注しても追いつかないくらい。
だって本当にきれいだもの。
職場の皆にも退職することを先日伝えたら、Lenaさんのブーケを見ながらもうすぐこっちに行っちゃうんだね、と言われた。
漠然と移住を考えていたおととしの秋から考えてみたら本当に物事って動くんだな、と実感。
不思議なご縁のドライフラワーのお話し。