3人のジェダイマスター
私には3人の偉大なるジェダイマスターがいる。
(勝手に私がそう呼んでいるだけなんだけれど笑)
一人目は私の人生に植物がなくてはならないものだと気づかせてくれたガーデンデザイナーのS氏。
この庭で死ねたら本望だと思うくらい美しい庭を作る人で、どうやったらこんな美しい庭を作れるのかその術を知りたくて彼の庭へ通い続けた。
時々この人は人間の姿をした植物なんじゃないかと思うことがある。
それくらい植物と一体化していて、私は羨ましくなる時もあるのだけれど。
素手で土と植物に触れ合う彼の手はもはや手ではなく手そのものがグローブと化していて、その手の厚みは彼の植物に対する愛の強さと完全に比例していると思う。
これからS氏の作る庭のすぐそばで働くことができるなんて、初めて彼のワークショップに参加した8年前には想像もしていなかった。
あ、うそ。
想像していた!
8年前の夏の夕暮れ、ワークショップが終了した八ヶ岳の庭で至福の時間に包まれていた時、遠くに見えるピンク色に染まった入道雲をなんて素敵なんだろうって眺めていたら、入道雲に稲光が走ったんだ。
それが信じられないくらい美しくて感動した私は、ああ、私いつかここに住もうって思ったのをよく覚えている。
多分あの瞬間から私の生き方は変わって行ったんだなあ。
そして漠然と、こんな素晴らしい自然の中でS氏の作るような美しい庭を私も作りたいなあとその頃から思い始めていたんだ。
私の人生の方向を変えるきっかけをくれた恩人でもある。
二人目のジェダイマスターは、クレッグ・ジュンジュラス氏。
ヒーラーでありスピリチュアルの先生で、癒しと導きを与えてくれるとんでもなく凄いお方。
クレッグさんに初めてお会いしたのは、2015年11月のイブニングセミナー。
スピリチュアルに興味があってずっとお会いしてみたいなあと思っていて、でも私なんかじゃとてもついていけないレベルの人なんじゃないかって躊躇したりして、ようやく勇気を出して参加した日、後光に包まれているクレッグさんの凄いエネルギーを体感して感動してしまった。
それ以来、来日のたびにセッションやセミナーに参加するようになった。
クレッグさんの凄さは会うたびに感じるそのスピリチュアル的なパワーだけではなくて、おそらく参加している皆が感じるその魅力的な人柄だと思う。
クレッグさんは「愛の人」。
ユーモアといたずら心が満載でいつもセミナーでは笑わせてもらっているけれど、気がつけばいつの間にか部屋全体が大きな愛のエネルギーで満たされている。
クレッグさんから溢れ出す愛は深くて大きくて、私自身がその愛になれるんじゃないかと思うくらいで、涙がこぼれてしまいそうなほど幸せな気持ちにさせてくれる素晴らしい方。
クレッグさんはその大きな愛で長い間自分の中に閉じ込めていた苦しい思いとか悲しい気持ちを少しずつ取り出して開放してくれる。
会うたびにどんどんクレッグさんの魅力に引き込まれてしまい、来日するたびに少しでも多くクレッグさんの愛を肌で感じていたくて、セッションやセミナーをいくつかまとめていつも予約してしまうほど。
クレッグさんにお会いした後しばらくは心が満たされて、何があっても穏やかな気持ちでいられる。
いつか私もこんな風に少しでも人を優しく幸せな気持ちにすることができるような大きな「愛の人」になりたいな。
クレッグさんに出会えたことは私にとって人生最大の奇跡のひとつ。
導かれていたのだとしても私は奇跡と呼びたいくらい感動しているんだ。
感謝しかない出会いです。
そしてこちらが3人目のジェダイマスター笑。
子供の頃からスターウォーズが大好きでハン・ソロが私の初恋の人で、ルーク・スカイウォーカーはカリスマ的な存在だった。
その中でヨーダは群を抜いて大好きなキャラクター。
文字通り偉大なるジェダイマスター。
あのルークの背中に背負われている(くっついてる)おじいちゃんみたいなヨーダが可愛くてしょうがなかった。
そのヨーダのモデルとなったのが実はヘミシンクを開発したロバート・モンローさんだと知ったのはごく最近。
F21のセミナーを受けた時にトレーナーのMさんに教えてもらったのだけれど、確かに顔がそっくりなんだ!!!
えっ、まさか!!
子供の頃から大好きだったキャラクターがここにきてスピリチュアルとつながるなんて!!?
偶然・・・????
奇跡!!!
いやいや必然!!!!
世の中は本当に面白い笑。
May the Force be with you.
ベランダの子供たち
今満開のユーフォルビア リギダ。
鮮やかな黄色も好きだけれど最大の魅力は秋の紅葉。
何とも言えない柔らかいピンクがグラデーションになってとてもとても美しくて本当にほれぼれとしてしまう。
そして今私を一番喜ばせているのがこちら!!
うふふふふ。
おととしの秋、引っ越した時に冷蔵庫に保管していた種を撒いたものが先日ようやく発芽した様子♪
何種類か撒いたのだけれどこの子だけ発芽してくれた。
実は何の種だかわからない笑。
だって札が風で飛んで行ってしまったんだもの笑。
でも冷蔵庫で保管していたということは、私のお気に入りの植物のはずなのでこれからどんな風に成長するかが楽しみで楽しみで♪♪♪
ちなみに手前の細い葉っぱはムスカリ。
どうやらこぼれ種で発芽したみたい。
ムスカリは球根なんだけど、この球根がとにかく増える!
元々このムスカリはあるガーデンを訪れた時にたまたま小道に落ちていた1個の球根で、それをこれ幸いとばかりに持って帰って笑小さな鉢に植えておいたら、鉢の中でどんどん増えていって私を喜ばせてくれた。
でも球根なので特に種なんか気にしていなかったら、職場の人にムスカリって種でも増えるんだよって教えてもらって。
へー意外~、と思っていた矢先。
この時期のベランダは一斉に植物たちが動き出すから毎日見ていても新しい発見があってとても楽しい。
さて、この子たちを無事に八ヶ岳まで運ぶことができるかな・・・?
F21のセミナー体験談♪
2月21日(火)半年ぶりにヘミシンクのセミナーに参加~♪
今回はF21レベルを体験!
私はF12でも寝てしまうのでさらにぐんと上がったF21なんて絶対クリックアウトするのはわかってるけど、そのエネルギーだけでも感じてみたかった。
講師のMさん曰く、一度経験するとそのエネルギーは細胞が覚えているんだそうだ。
参加人数は私ともう一人常連らしい男性の二人。
エクササイズはこの日人数が少ないこともあって通常4回のところ、ありがたいことに7回もワークをすることができた!
それは私がクリックアウトすることが多くて何も覚えておらず、皆と共有する時間が余っていたということもあるんだけれど笑。
ヘミシンクはヘッドフォンから特定の音のパターンを聞くことで脳を色んな意識状態へ導くことができる技術で、お手軽に知覚の拡大した状態や瞑想状態になることができるもの。
その知覚が広がった状態で色々なものを見たり自分のトラウマとなった過去世と対面したりすることで、縛られていた自分の意識を開放したり潜在意識に隠れた自分自身の問題を見つけることができたりする。
私はまだ上の方のエネルギーに慣れていなくて、意識をそこまで上げることはできるんだけれど(というか音を聞いていれば誰でも上がれる笑)、情報量が多すぎて3次元の意識ではついていけなくてすぐに寝てしまい、いつも戻りましょうというガイダンスの声で目を覚ますという無念を繰り返している。
できる人は簡単に自分のガイドと会って話をしながら3次元とは違う次元を散策することができるし、傷ついてさまよっている魂を救出したり、ベテランになるともう地球を飛び出して宇宙のどこか過去世でご縁があった星なんかに行ったりすることができる。
私にとってこの日のヘミシンクワークの一番の醍醐味は、F21レベルまで意識を持って行くとそこで他の参加メンバーとF21のレベルで会うことができるということ。
F21レベルはヘミシンクをしている世界中の人たちの意識が出会うことができる非物質的な空間と言ったらいいかしら。。。
そこではヘミシンク参加メンバーだけでなく自分のガイドや他の非物質的な生命体だったり、また亡くなった人とも出会えたりする。
ヘミシンクをしている方のブログとかを読んでいるとそんなことができるんだ!と憧れていたレベル。
ついに今回私はそのレベルを体験することができる!!!
もうこのレベルは受ける前からずっと楽しみだった♪
でも結果から言うとクリックアウト三昧笑。
まあ、そうでしょう、そうでしょう。
私みたいなひよっこが簡単にF21を知覚できるはずがない。
F21の入り口には橋があってそのたもとにブリッジカフェと呼ばれるカフェがあるそうで、ヘミシンク常連さんたちがこのレベルに来るとまず立ち寄るところだそう。
他にもF21には色んな建物があって、日本庭園だとか、あとスターウォーズに出てくるようなカフェもあるという!!!
あのユニークな宇宙人たちが集まっている酒場のような所。
私はスターウォーズのあの酒場に凝縮された世界観が何よりも大好きなのだけれど、もともとスターウォーズはこのヘミシンク技術を開発したロバート・モンローさんの体験した非物質世界を実写化したものだというのはその筋では有名なはなし。(という私もヘミシンク始めるまで知らなかった)
ヘミシンク達人の講師Mさんは「映画見ているとああ、(F21のカフェに)こんなのいるいるって感じだよ」って。
うわーっ!!!!!私もそこへ行けるようになりたい!!!!!行きたい!!!!何としても行きたい!!!!!!!
講師のMさんがカフェで待ち合わせしましょう、そこで私が何をしているかそれを知覚してください、と言って全員ヘッドフォンを付ける。
F12からぐーんと上がっていって光の中を進んでいく。
んー・・・まっしろ。
自由に散策してくださいというガイダンスが流れる。
んーまっしろで何も・・な・・い・・・
最初はそこで完全にクリックアウト。
気がつけば戻りましょう、という声。
はっつ!!!ぎゃー!!まだ何も見つけていないのに~もう戻るの!??待って待って、せめてスターウォーズカフェだけでも~っ!!!、と気持ちだけじたばたしながら意識は現実へと引き戻されてしまった。
Mさん曰く、「私はカフェの前で旗をふっていました~♪」。
「戻る時凄く後ろ髪引かれてたね、ほんとにエネルギーが後ろ髪みたいにこーんな伸びてたよ笑」だそう。。。
「でもクリックアウトしていた時違うところに行ってせっせと庭みたいの作ってたよ。だからそれはそれでいいかと思ってそのままにしておいたんだけど」
・・・えっ!!
私無意識に八ヶ岳に行って未来の庭を作ってるの???
Mさんには前回のセミナーの時に、八ヶ岳あたりに庭のある人が集まれる場所を作りたいという話をしていた。
それを具現化させるワークまでしていた。
それから半年、本当に八ヶ岳へ行くことになってMさんも「着々と現実化しているね」と言ってくれた。
人が考えることは全て平行世界のどこかに必ず存在していると言われていて、だから私が今思い描いている未来像も必ずどこかに存在していて、あとはそれが存在する世界へいかに自分が近づいていくかというところで、意識の持ち方が大切になってくるという。
潜在意識のどっかでもう自分は庭を作っているんだ~と思ったら、いいぞ私!となんだか自分をほめてあげたくなった笑。
そして2回目のトライ!!
また光の中を進んでいく。
またまっしろで何も見えないので、ガイドに私をブリッジカフェに連れて行って、とお願いしてみた。
でも気がついたら一瞬意識を失いかけていて、はっつ!あっぶなーい!!と一生懸命起きていようとする。
もうブリッジカフェでもスターウォーズカフェでもなんでもいいから知覚できるどこかへ行きたいの!!と心の中で叫びながら何度もクリックアウトと執念で意識を取り戻すの繰り返し笑。
気がつけばまた戻りましょう、のアナウンス。
「私は風車を持っていました~♪」
「もう目の前でほらほらこれだよ~って回しているのに気がつかないんだもん」
だそう・・・
Mさん凄いなあ・・・F21に辿り着いた私のことをしっかり知覚しているんだもの。
でもということは、私カフェまでは行けていたということ!?(全く知覚できていないけれど)
よーし!!!!次こそ絶対知覚してやる!!!!!
3回目。
相変わらずまっしろの中、自分のガイドに「何が何でもブリッジカフェに行かなきゃいけないの!お願い!連れてって!!!」と懇願し、何となく手を引っ張ってもらっているような感じをしながら、意識の中で無理やりカフェに着いたつもりになる。
それくらい無理やり強い意志を持たないとまたクリックアウトしそうだ。
イメージすることは体験の呼び水になるそうなので、無理やりカフェの中に入って行くことを想像する。
そうして眠らないように(意味ないけど笑)コーヒーください!!と叫んでがーっと一気に飲み込む。
なんだかこの勢いを止めた途端に眠ってしまいそうだ。
よし!!いつまでもここにいてもしょうがないから外を散策しよう!!
・・・と外に出たイメージをした辺りでクリックアウト・・・・
がっくり。
Mさんが「喜び勇んでカフェ出て行ったけどね~」だそう笑。
「でも確実に最初よりも知覚し始めているよね」
うん、確かになんとなく手ごたえが出てきているような・・・??
そうなのか!???
でもさすがにここまで1日で他のワークも含めて計7回もヘミシンクを聴くということがないので、脳がもうへろへろ。
1回のワークが40分くらいでその日は1日ほとんど私は寝ていたことになるのだけれど笑、夜はもう疲れ切ってすぐに眠くなってしまった。
そしたら変な夢を見た。
私は真ん中に穴が開いている木の棒のようなものを持っていて、棒は空洞になっているらしく中からひょーひょー風の音が聞こえてくる。
で、その穴をふさぐようにさらに杭みたいなものが刺さっていたのでそれを抜いてみたら、穴の中からぶわ~っと大量の黒い小さな虫が勢いよく飛び出してきて。
全部出切ったあと棒の中を覗いてみたらお箸が一膳、柄が入ってる上半分だけが残っていて下半分は全部黒い虫になって飛んで行ってしまったようで、棒の中でからからと音を立てていた。
穴の周りに何匹か黒い虫がちまちま歩いていたけれどそれを私は手で払って完全に取っ払ってしまった。
その時の感覚があ~すっきりした!って感じ。
・・・あれ、ブロックが外れた?
目が覚めてすぐにこれは私の中の何かのブロックが外れたんだ、って思った。
ヘミシンクのおかげかわからないけれど、ここまではっきりとしたブロックが外れる夢は久しぶりかも!
それからこの日、Mさんにずっと気になっていたことを聞いてみた。
私はよく大きな建物が夢の中に出てくる。
百貨店とか学校みたいな大きな建物で、同時にたくさんの知らない人たちが出てくる。
私はその中を散策したりよく走っている。
あと夢の中でよく同じような小さな町を訪れることがあって、雰囲気は異国のマーケットのようにごちゃごちゃとしていてやっぱりたくさんの知らない人たちが出てくる。
この町を夢で見ると、あーまたこの町だって夢の中でわかっている自分がいる。
この間はそのマーケットで出会った女性に「あなた子供産むよ」(!?)と謎の言葉を意味深な顔で突然言われた笑。
ヘミシンクを始めてからもしかしたらこの夢の場所ってこのF21とかなんじゃないかしら?って思うようになった。
で、そのことをMさんに聞くと「まさにその通り~♪」だそう!
やっぱり!???
自分の知らない間にヘミシンクを使わずに夢の中でこの非物質世界に来ているってことなんだ!と感動。
人の意識って不思議だな~♪
そんなこんなでただいま少しずつエネルギーの世界を勉強中。
次回はF27にチャレンジ!!!・・・できるか笑?
一応F27を寝ないで体験できるようになるというのが、今年のやること(できること)リストの4番目にエントリーされている。。。
よーし、がんばるぞ(;´∀`)q!!!
おう!!!
しあわせな人がいるしあわせ
先日高校時代の友達とランチをしていた時の話。
彼女は20代前半で子供を産んでずっとシングルマザーとして頑張って来たひと。
そして今再婚して高齢出産にもかかわらず念願だった二人目の息子を無事に産んで育てている。
赤ちゃんはとてもやんちゃで「本当にこの子ハイパーで大変なんだよね」と嬉しそうに笑っていた。
一人目の息子の時は前の旦那さんがひどいDV男だったということもあり、生まれた時に愛情を持てないんじゃないかと思っていたけれど、「今考えるとあの子物凄くいい子だったんだよね、全く手がかからなくて本当にいい子だった。だから神さまが私があの子をネグレクトしないようにそういう子にしてくれたのかなって思うんだ」と言っていた。
私はいつも彼女が辛くなる生き方ばかりを選択しているような気がして心配でしょうがなかったんだけれど、今は安心して見ていられる。
幸せかと聞くと迷わず「うんすごく幸せ~!」とほんと幸せそうに笑った。
あれ、その言葉つい最近も聞いたぞ。
そうそう、つい先日前職の友人たちとランチをしていた時だ。
一緒に仕事をしていた時にとっても私の面倒をよく見てくれていた当時パートだったIさん。
仕事で辛いことがあった時にはよくIさんの所へ行って泣きべそをかいていた笑。
優しくてお茶目でだからみんなから愛されていた。
Iさんは旦那さんとはずいぶん前に離婚していて最近ふたりの娘が結婚して自分は2万円の年金生活、毎日公園に散歩に行って落ち葉やらなんかの植物やらを拾ったり生茶パンダの人形と一緒に写真を撮ったりして、それをゲリラ的にメールで送って来てくれるとても可愛い人なんだ。
そのIさんに皆が「どうよ最近?」と聞くと顔がとろけるようになって「もうね、凄く幸せ~笑」だって。
ようやくゆっくりと自分のペースで自分の好きなものだけを見つけながら生きて行けるようになった幸せ。
「でも人には言わないけどね、刺されちゃうから笑。ひとりでぷぷぷ、幸せだな~ってこっそりにやけてる」
うん、いいなあ。
なかなか口に出して心から幸せって言えないと思うけれど、最近そうやって周囲で幸せだと言える友人たちが増えてきていることが嬉しい。
私は単純なので何やっても楽しくて簡単に幸せな気持ちになれるお手軽女なんだけれど、やっぱりそうなる前はとても生きることが辛かった時期があった。
でもある日突然180度ものの見方が変わって、そうしたら生きることがとても楽になったんだよね。
考え方ひとつでこんなに楽になれるんだ~ってびっくりしたのを覚えている。
みんな辛いこととか楽しいこととかたくさんたくさん経験して、でも私の大切な人たちが今それぞれの幸せを見つけている姿を見るのはとても嬉しい。
もっともっと私の周りで幸せな人が増えたらとっても素敵なだな~と思った今日この頃。
八ヶ岳のお花を売る
これは職場の植物屋で売っている八ヶ岳から届いたドライフラワー。
自分たちの畑で花を栽培してそれを乾燥させドライフラワーにしてから出荷している八ヶ岳の素敵なお花屋さん。
Flowers for Lenaさんという。
実はこのLenaさんのお店、私は一度ガーデナーのNさんに連れて行ってもらったことがある。
八ヶ岳のお庭のメンテナンスのお手伝いに入った時にLenaさんの話になって、私が店で販売したことがあるんですけど知ってますか?と聞いたらNさんが知り合いらしく、じゃあ今日帰りに寄って行こう!となって店まで連れて行ってもらった。
確かおととしの秋だったと思う。
一時Lenaさんのドライフラワーを仕入れていない時期があって、でも大きなドライフラワーの卸屋さんのものよりも断然色がきれいで格が違ったので私はずっと仕入れたいと思っていた。
お店は掘っ立て小屋みたいな(すみません!)素敵な建物で、そこでスタッフの方が数人で作業をしていた。
Nさんが知り合いということで、ありがたいことに普段は見れない乾燥室も見せて頂いたら大量のお花が天井からずらーっと掛かっていて、とてもとても素敵な光景だった!
色をきれいに出すには乾燥が大事ということで秋だというのに扇風機がかかっていたのを覚えている。
そこでNさんが私をそこのオーナーさんに紹介してくださって「八ヶ岳移住希望者です」って。
移住希望者という言葉に少し照れている私に「なんだあ、そうだったのかあ」と言って「うん、こういうことは色んな人に言っておいた方がいいよ」とNさんと一緒に言ってくれた素敵な方だった。
私が勤めている店の名前を言うとご存じで、さっきそこの部長さんから注文の件で電話かかって来たよ、って。
ひ~!びっくり!
私はその植物屋に転職したばかりだったので、移住希望なんて言っちゃって万が一部長にばれたら立場ないというか、なんというか笑・・・
これは内密にお願いします笑と言って帰ったのだけれど。
それからその後私がドライフラワーの発注担当になり、Lenaさんへ再び発注するようになってお店では売れ筋商品になったのでした。
特に人気なのがこの千日紅を中心にまとめたブーケで、すごくいい香りがして身内にも大好評で店頭に出した瞬間から飛ぶように売れていく。
発注しても発注しても追いつかないくらい。
だって本当にきれいだもの。
職場の皆にも退職することを先日伝えたら、Lenaさんのブーケを見ながらもうすぐこっちに行っちゃうんだね、と言われた。
漠然と移住を考えていたおととしの秋から考えてみたら本当に物事って動くんだな、と実感。
不思議なご縁のドライフラワーのお話し。
大宮八幡宮の長老たち
2月11日㈯
ここは杉並区にある大宮八幡宮。
善福寺川沿いにあるこの大きな神社は、つい1年半前まで住んでいたアパートから歩いて3分の所にあったので、いつも大変お世話になっていた所。
神社一帯が大きな樹々に守られていて、鳥居をくぐり緑のトンネルの参道をゆっくりと深呼吸しながら歩くのが大好きだった。
気がいいのか行くといつも自分のエネルギーが浄化されていくようで、特に朝早くはいつまででもいたいと思ってしまうくらい本当に気持ちが良かった。
だから何もなくてもしょっちゅうお参りに行っていたし、また何かある時にも必ずと言っていいほど伺っていた。
そこで私は時々八ヶ岳へ行くことを相談して、行くべきタイミングが来た時には正しい選択ができるように助けてください、とお願いもしていた。
東上線に引っ越してからは一度も伺っていなくて、でも春に向こうへ行く前にきちんとご挨拶に行きたいなとずっと気になっていたら、この週末に吉祥寺で友人と会うことになったので、早目に家を出て行きがけに途中下車して寄って行くことにした。
・・・んだけど笑、朝起きられなくて(だって昨晩お店遅番だったから、しかも午前中にダイエットヨガコースを受けてきたら想像以上にきつくて足の筋肉ぷるぷるすぎて階段降りられないくらいへろへろになりながら職場に行ってその日は半年に一度の棚卸の日でなんだかいつもと違うペースで過ごしてしまったら疲労感半端なくて朝眠くて眠くて筋肉痛もあってしんどくて起きるのが辛くて)予定より出るのが遅くなってしまった、んだ。
ちなみに職場は植物屋さん。
1時間予定より出るのが遅くなってしまったけれど、ぎりぎり立ち寄れる時間はあった。
永福町駅に久しぶりに降り立つ。
井の頭通りに出て信号を渡り、あとは早足で住宅街を真っ直ぐ北へ。
2年前まで住んでいたアパートの前を通り過ぎ、ああ、お布団が干してある、新しい人が住んでいるんだな~とか、201号室のTさん一家はお父さんのバイクがあるからまだいるみたいだな~なんてちょっと懐かしくなりながら、方南通りに出るともう大宮八幡宮の入り口が見えた。
駅からここまでで8分くらい。
12時に吉祥寺改札に待ち合わせだから、49分の急行に乗れば間に合う。
今は12時7分。
ちょっと時間短いけれど35分には出よう。
大きな鳥居を見上げながら笑顔になる。
ああ、嬉しいな。
深呼吸しながら参道を大きな樹々を見上げながら歩いていく。
これは以前朝に撮った写真。
この参道に林立する樹々たちはその立ち姿がとても美しくていつもうっとりしながら歩いてしまう。
きっと彼らの枝先には妖精がいるんじゃないかと思うくらい凛としていて、私は神さまにお参りに伺うよりもどちらかと言うと敷地内にいる彼らに会いに来るという方が正しかったかもしれない。
境内入り口では男銀杏、女銀杏と呼ばれる2本の立派なイチョウの木が出迎えてくれた。
1年半ぶりの大宮八幡宮。
本殿に真っ直ぐ向かい、お参りしている人の流れがちょうど切れたのでお賽銭箱のど真ん中で手を合わせる。
私はいつも、ここで手を合わせる時はほとんど感謝の言葉しか出なかった。
気持ちのいい朝にお参りをすれば誰でも自然とそんな気持ちになると思う。
「こんな豊かな気持ちでいられることに感謝します」
それからひたすらただ「ありがとうございます」を何十回も繰り返し口の中でつぶやいていた。
この日は八ヶ岳に行くことになった報告とお礼を言って、また感謝の言葉を口の中で何度も繰り返した。
本殿の右隣には大宮天満宮があるのだけれど、そこに大きなクスノキの林がある。
私はここが一番大好きで、お参りに来ると拝殿よりもこの場所で断然長い時間を過ごしていた。
足を一歩踏み入れると大きな5本のクスノキを中心にして内側が円陣を組んでいるようなぽっかりと空いた空間になっていて、クスノキの懐にくるまれているような感覚になってとにかく心地いい!
私はこの5本の大きなクスノキを長老たちと呼んで、いつも八ヶ岳のことを相談していた。
時々人がいないのを見計らって裸足になってグランディングをしたりしながら笑、そうして長い間立ったまま瞑想をしてエネルギーをもらっていると、帰る時には本当に気持ちよくて清々しい気持ちになっていた。
この瞑想をしたいがためにできるだけ人の少ない朝早くにお参りをするようにしていたくらいだから。
この日は真昼間で時間もなかったので大きな長老たちの下で八ヶ岳に行くことになったことを報告して、これからも良きアドバイスを頂けるようにとお願いをした。
時間を見ると27分!
わーあと8分で出られるかしら???
大宮天満宮にお参りをして、名残惜しみながら長老たちの木肌に触れ、大急ぎで本殿の左側へ回るとここには若宮八幡神社・白幡宮と稲荷神社がある。
小さなお社で大きな樹々の裏側に隠れているようにあるのでいつもあまり人気がないけれど、私はこちら側にも大きな樹々が立ち並んでいてそれが好きで必ずお参りをしていた。
ああでももう33分!
住所と名前を名乗り、あ、でも以前住んでいた所は杉並区うんたらだったんですけど、その時にお世話になっていたんですけど、で八ヶ岳に行くことになったのですが、ありがとうございます、これからもえーとえーと・・・焦りすぎて手を合わせても何を言っているのか自分でもよくわからなくなってきた。
うーんよくない、と思いながらも反省は後でする!と早足に境内を出て、元来た参道を競歩で通り過ぎていく。
わーん、もう少しゆっくり皆とお話したかったのに・・・と上を見上げながらも、しまった35分に出なきゃいけないのは参道入り口だったと気づき、でもすでに時すでに遅しで参道入り口で40分。
振り返ってご挨拶をすると猛ダッシュで走り始める。
ここに住んでいた時はアパートから駅まで頑張って走って3分だった。
以前住んでいたアパート前まで来てもう49分の急行にはぎり間に合わないことを悟る。
でも待ち合わせには3分遅れてしまうけれど、なんとか50分の各駅に駆け込むことができた。
ああ、間に合った・・・(間に合っていないけど)
ありがとうございます。
ありがとうございます!
この日のランチの相手は前職の同僚たち3人。
もう長い付き合いなので、皆私がずっと自然の方に行きたがっているのを特に具体的に話したことはなかったけれどいつの間にか知っていて、だから今回の転職の話をとても喜んでくれた。
そんな夢みたいなことをとばかにせずに、喜んで応援してくれた。
私はそれが嬉しくて、ありがたくて、少し怖かったりしてる部分を彼らの笑顔が消し去ってくれているようで感謝しか浮かばなかった。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
感謝の一日。
種の取り出し作業中にトラウマと向き合う
1月28日(土)
今日はまた八ヶ岳に行ってきた。
新しいアパートの内見に行ったら思いのほかあっという間に終わってしまったので、現在北杜市に住んでいるガーデナーの友人Nさんにランチのお誘いの電話をしてみた。
Nさんは私が春からお世話になる転職先を紹介してくれた方で、植物なんでも知っている大尊敬するガーデナーさん。
私が八ヶ岳に通うようになったのは憧れていたガーデンデザイナーS氏のワークショップに1年間参加したのがきっかけ。
そこでOJTとして彼の作るお庭のメンテナンスのお手伝いに入らせてもらうようになって、それが楽しくて楽しくてそれからしつこく押しかけるようになって、そこで知り合ったのが当時S氏の事務所でガーデナーとして働いていたNさん。
とても面倒見の良い方でいつも姉のように私のことを気にかけてくれて、私はNさんのおかげで今でもS氏のお庭のお手伝いに入らせてもらっていると思っている、いわば恩人。
そんなNさんに先日の転職先の面接の報告もきちんとしたかったし、Nさんの近況も聞きたかったのであわよくば時間があればランチでもと思った。
Nさんの実家は軽井沢の方で今はシーズンオフのため仕事が少ないので実家に帰っているのだけれど、ここ数日間は用事で北杜市の方のアパートにいるという連絡を頂いていた。
Nさんの電話は留守電になっていたのでメッセージを入れておいたけれど、帰りの電車までの45分ほどの時間を何もない駅前の商店街をうろうろしていてもらちが明かないので、迷った末Nさんとのランチは諦めて駅前のおそば屋さんに入ることにした。
席に着いてお茶が出てきた瞬間、Nさんからの電話が鳴った!
今近くに来ていることを告げるとびっくりしてから「今日S氏の事務所に遊びがてら手伝いに来ているの。調度いいからお昼食べてから事務所に来てS氏とTさんに挨拶していったら?今から迎えに行くね!」と言ってくれた。
私は急いでお茶を出してくださったお店の方に丁重に謝ってからそそくさと店を出た笑。
30秒電話が鳴るのが遅かったら私は注文していた。
Nさんナイスタイミング!!
そして15分後車で迎えに来ていただいたNさんと森の中のお店でランチをした後、近くにあるS氏の事務所へ向かった。
実はアパート内見の日取りが決まった時、一緒に事務所にご挨拶に伺えたらいいなと思っていた。
私が八ヶ岳に来たいと思うきっかけをくれたのがS氏の庭だったし、無理やり押しかけていた私を快く迎え入れてくれていたのはS氏の事務所の女社長Tさんだった。
一時は図々しくもTさんに事務所で雇ってくれないかと言っていた私にとってお二人はNさんと同じくらいの大恩人。
ようやく八ヶ岳へ来ることができるようになったのだから、しかも転職先はS氏の植栽がされている施設でこれから一緒にお仕事をしていく可能性もあるので、きちんと菓子折り持ってご挨拶しておかなければと思っていた。
でも車でないとなかなか伺えない場所なのでご報告だけメールでして、直接会ってお話しするのはやっぱり春になってからかな、と思っていた矢先の展開。
Nさんに超感謝(*´▽`*)!!
事務所に着くと調度出かけていたTさんが戻って来た所で、中を覗くとS氏も奥の部屋にいて手を振ってくれた。
お二人にご挨拶をして一通りのご報告をしてから駅のお土産屋で購入した「甲州ワイン使用」と書いてある(笑)お菓子を手渡した。
本当はご挨拶に伺う時はきちんと東京で選んだとにかく品の良い菓子折りを持ってくるつもりだったのに・・・
まさか今日伺うことになるとは思わなかったので、いきなりの展開に何もない駅前のお土産屋で「甲州りんご」とか「甲州ワイン」とか「信玄餅」とか書いてあるお土産を地元に住んでいる彼らに渡す恥ずかしさったら笑。
奥の部屋ではS氏が秋に採取した植物の種を花がらから取り出す作業をしていた。
調度イネ科の種を手で揉みながら取っていたので、部屋中粉塵だらけでS氏も今戻ったNさんもマスクをして、部屋にある棚はみんなうっすらと白い埃をかぶっていた。
やりたがりの私はせっかく来たんだしこんな機会めったにないから初めての種の選別作業をお手伝いさせてもらうことになった。
やった♪♪♪
お庭のメンテナンスに入らせてもらった時によく種採りはしていたけれど、採取したところから種を取り出す作業は初めて。
種のまわりについている花がらや茎、ふわふわした薄い葉のようなものをザルの中で手や石を使って中の種が出てくるまである程度揉みつぶしていき、それを中華鍋に入れてゆすりながらふうっと優しく息を吹きかけていくと、乾燥した軽いもみがらや葉だけが飛び散って水分を含んだ重い種だけが鍋の底に残るという仕組み。
植物によって種の大きさはまちまちで、手で揉みつぶしていても小さすぎて一体どれが種なのか全くわからないものもある。
種がどんなものか確認しようとして乾燥した小さな花を爪先で小さく小さく分解してみたら最後何も残らなかったりする。
「?????」
綿あめを水の中で洗って最後なくなってしまった動画の中のアライグマみたいに理解できず、セーターがもみがらだらけになっているS氏へ中華鍋を渡すとじっと観察するように鍋の底を見つめた後、「あるよ、出てきてるよ」と言って少し揉んでからふうっと鍋に息を吹きかける。
ものの1分で「はい、できた」と手渡された鍋の底にはきれいに大さじ1杯ほどの小麦粉みたいな種だけが残っていた。
「!!!!!」
こんな粉粒を!?
なんで見分けられるの?????
笑った。
凄すぎて笑うしかなかった(笑)
すげー
やっぱり凄すぎるこの人(笑)
そうやって3人で色んな大きさの鍋とザルを駆使しながらゴミ箱の上でもみがらを吹き飛ばし(ほとんどはどこかへ飛んで行っている)、おしゃべりをしている時に「トラウマ」の話になった。
確か右脳タイプ、左脳タイプという話題になって私が「自分は計画をきちんと立てて動かないとだめだから完全に左脳タイプ。直感で動けるようになりたいんだけど今まで計画を立てずに動くとたいてい失敗ばかりしてきた」という話しをしてからだったと思う。
計画を立ててじっくりと考えてから動くというのは、失敗するのが怖くてあらかじめ予防線を張ることで失敗から自分の身を守るための私の生きる術だった。
なぜか私は失敗することへの恐怖心や恥ずかしさみたいなものが人一倍あって、それは多分子供の頃のトラウマから来ていると思っているのだけれど。
「どんなトラウマ?」とS氏が聞くので「みんなの前でひどく先生に叱られたり、親に必要以上に責められたり・・・」と子供の頃の辛かった断片を話すと、S氏は大きくうなずいて、「大勢の前で責められたら子供はそれは言い返せないよね」と言ってくれた。
「今は大人だからこうやって言えるけれど、子供の時は上手くできなかったことをみんなの前で責められても先生に言い返すことなんてできないし、そのまま大人になってもそれは残るよね」
小学生の私がクラスの皆の前に立たされて、担任の先生にひどく責められている姿が脳裏に浮かぶ。
「違うよ、先生の言ったとおりにやってみようとしたんだよ、でもどうやったらいいかわからなくてできなかったの・・・先生の言葉を聞かなかったわけじゃなくてできなかっただけなのに・・・それなのになんでこんなに責められるんだろう・・・」
一言も言い返すことができずにただ黙ってうつむいたまま、先生の言うことを聞いていた。
家と学校が世界のすべてだった当時の私にとっては、親や先生は絶対正しいものだった。
その絶対正しい存在から私は間違っているとクラス全員の前で責められた。
この経験がたくさんある自分のトラウマのうちのひとつだということはもうずいぶん前から知っている。
だから何度もそのシーンを無理やり思い浮かべては、家に帰って親にそのことを言うこともできずにひとりで呑み込んでいた自分の気持ちを涙と一緒に少しずつ開放してきた。
でもまだ開放しきれずにいたみたい。
話している途中で泣きそうになってきてしまった。
しまった、こんなところで涙腺ONになってしまったら大変だ、超恥ずかしいじゃん、と自分に言い聞かせてなんとか涙を抑える。
S氏が言う。
「大丈夫、もうその(私を責めた)人はいないから」
ああそうだ、もうあの先生はここにはいない。
上手くできなくてももうあの先生に理不尽に責められることはないんだ。
私を否定してきたあのいじめっ子たちももういないんだ。
もしまた彼らが現れても大人になった私はきちんと立ち向かう強さを持っているし、それに何より自分の意思で聞き流す術を知っている。
そして今はこうやって私の気持ちを理解し頷いてくれる人たちがいる。
あれれれ・・・
何だろうこの感覚。
なんかセミナーでクレッグさんの話を聞いている時に感じる感覚に似ている。
喉の奥に詰まっていた重たい鉛みたいものが溶け出して柔らかくなっていく感じ。
同時に解放された涙が出てくる。
「あ、だめです、ほんとに涙出てきちゃった・・・汗」
「大丈夫、今ならこの塵のせいだってごまかせるから笑」
そういってしばらくS氏はNさんとふたりで私を笑わせてくれた。
うわー恥ずかしい・・・!
久しぶりに事務所に来て何をするかと思えばトラウマで泣く????
膝の上に中華鍋を乗せたままNさんの差し出したティッシュで涙を拭きながら、恥ずかしさのあまりその鍋を頭からかぶりたいような気分だった。
でも同時に少しすっきりした自分に気がついた。
やっぱり辛かったことを辛かったと誰かに聞いてもらうことや、泣きたい時に泣くって大事なんだなあと実感。
子供の頃はそれができずにいつも呑み込んでいた。
でも今はそんな私を受け止めてくれる人がいる。
泣いた私を責めることなくふたりは逆に笑わせてくれた。
私はみんなに助けられ許されている。
だから私もここで同じように私の大切な人たちを守れるような場所を作りたいと思った。
それが八ヶ岳に行こうと思った一番の理由。
気がつけば今日は想像しうる最高の展開になっていた。
内見したアパートは想像通り素敵で問題なくその場で即決できたし、Nさんとはタイミングばっちりに連絡取れて久しぶりに会ってごはんも食べられたし、おまけにご挨拶に行きたかったS氏の事務所に連れて行ってもらえた。
事務所に行くなら会えたら嬉しいなと思っていたS氏にも会えたし、S氏がいるなら何かお手伝いしたいなと思っていたら一緒に種の選別作業を手伝うことができた。
天気は雲ひとつない快晴でいつもより暖かくて、正面に富士山、西には甲斐駒ケ岳と北岳が真っ白に輝いていた。
感謝しか浮かばない美しい一日でした。